これを最後に新型コロナウイルスについて言及することをおしまいにしようと考え、今までのCovid-19の発見経緯から、今までの経緯、今後の展望を私の今までブログなどで書いてきた予測などから、簡潔に考察して終わりにしたいと思います。
1. 発見の経緯
重篤な間質性肺炎を主体とし、その後種々の併発症(血栓症など)を伴うコロナウイルスに属するRNAウイルスによる疾患であることが分かりました。
2. 日本に入ってきたときは強毒性であり、感染力も(再生産性)強い傾向がありました。
3. 私の予想では、湿度、温度、紫外線により、2020年夏には収束はするものの、冬になると再燃する懸念を示しました。これに関しては再燃以外はほぼ外れました。温度、湿度になどの影響はほとんど受けていません。昨夏の感染状況を見れば明らかであり、本年(2021年)の夏も流行の兆しがあります。
4. 私の予想では、通常の感染症と同様、強毒性のものは宿主を亡くすため広がらず、弱毒性のものは残る。これは大方当たっているといってよいと思います。重症者比率、死亡比率は低下しております。
5. 私の予想ではPCR検査は、感染の発見には役立ち、隔離に使うことはできますが、感染者数を抑えることはできないであろうと考えます。これもほぼ当たっていると思います。日本を含めた全世界で、PCRを多数行ったからと言って、感染者数の有意に減った国はほとんど皆無に近いです。
6. 私の予想では、ワクチンは重症化の予防にはなる可能性がありますが、むしろ不顕性感染が多いと考え、抗体陽性者を調べ、その比率を出すことが重要です。これに関しては結果待ちです。そもそも抗体陽性率を調べているのかが不明だからです。
7. 私の予想では、人種差などの要因があると考えられ、その遺伝学的特徴、生活習慣などを解析することが肝要であると伝えました。これも今後の研究結果を待たねばならないようです。
8. 私の予想では、抗体保持者が65%を超えれば再生産率は低下し、収束に向かう兆しが見えると考えます。これも結果待ちになります。しかしながら、変異しやすいRNAウイルスであるため、ワクチン開発との「いたちごっこ」になりかねません。
9. 私の考えでは、感染者数を提示することが重要ではなく、重症者数(重症の定義は人工呼吸器を使ったかどうかと定義する)、死亡者数を示し、また、その人口比率を出すことの方がはるかに重要であると考えております。これは自明の理であり、さまざまな専門家の意見を見聞き致しましてもほぼ同様でございます。
10. ワクチンも重要ですが、その中でも副作用の少ないワクチンの開発とその製造手法の確立が必要になります。インフルエンザワクチンのように。もっと簡便に、です。さらに必要なことは、治療薬の開発であることは皆さまも同様に期待していることでしょう。
以上が私の最後の締めとさせていただきます。ありがとうございました。