パーキンソン病。その症状には動作に関係する「運動症状」、それ以外の「非運動症状」に分けられます。今回は「運動症状」につき解説したいと思います。運動症状は「筋強剛」「すくみ」「振戦」「姿勢反射障害」の4つが主な症状です。もう少し簡単にいたしましょう。「筋強剛」は、その名の通り筋肉が固く動かしにくくなる症状です。パーキンソン病では必ずみられます。「すくみ」は動作の始まりなどに、動きが悪くなる症状です。途中で止まると動けなくなることもあります。「振戦」は震えることですが、静かにしていると震える「安静時振戦」が特徴です。「姿勢反射要害」はふらつきやすさ、転びやすさになります。ただ、すべての症状がそろっていない方も多くおいでになります。振戦は見られない方も多くおいでになりますし、姿勢反射障害は、初期の方ではほとんど見られません。筋強剛とすくみは初期からみられる症状です。歩き始めると止まれなくなる「突進現象」もよくある症状です。薬剤への反応性は個人差がありますが、おおよその方は、初期であれば効果のあることが多いです。最初は腰などの関節の痛みで整形外科を受診する方も多くおいでになります。歩くのが遅くなった、歩いていると止まりにくくなった、動作が鈍くなった、ふるえが目立つようになったという方は、パーキンソン病の疑いがあります。治療については別に記載いたしますが、早めの診断および治療をお勧めいたします。パーキンソン病などについてのインタビューも受けております。外部サイト(「会員登録をしていない方」の「そのほかの医療従事者」をクリックしてご入場ください。パーキンソン病の方は、十分に「従事者であり関係者」であり、なにより「当事者」であると考えております)もご覧ください。