冬がやってまいりました。新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい始めたのに加え、インフルエンザ感染症の流行時期がやってまいります。パーキンソン病の方(これは認知症などを患っておられるご高齢の方にも目をお通しいただきたいのですが)に、冬の注意点を箇条書きにてお知らせ申し上げます。
1. 感染症はインフルエンザや新型コロナだけではありません。通常の風邪も流行ってまいります。風のほとんどはウイルスです。水で洗い流す、湿気に弱いため、加湿をすることが重要になります。手洗い、うがい、加湿(寝ている間も)を十分に行ってください。加湿は加湿器をわざわざ買わなくても、濡れタオルを干しておくだけでも十分です。湿度50%以上を目標にお願いいたします。また、うがいについて以下に解説いたします。
2. うがいの重要性。新型コロナでマスクを手放せないため、口の中が不潔になります。口の中が汚れると雑菌が繁殖し、誤嚥性肺炎の誘因になることが考えられます。また、虫歯になりやすくなります。うがいをしましょう。
3. 冬の脱水も夏同様危険です。水分を十分に摂ってください。冬はのどの渇きが感じにくくなります。ただでさえ脱水気味になっておられるため、十分な水分をこまめにおとり下さい。マスクをしているので、水を飲むことがついつい面倒になることもあるでしょう。頻尿になるので水分を控える方もおいでになるでしょう。水分を摂らなければ薬の効きが悪くなったり、心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすくなります。また、血圧低下の原因になり、意識消失発作が出ることもあります。起床時が一番の脱水時間帯です。午前中から昼過ぎにかけてに水分を摂るように心がけ下さい。以下の入浴にも関係します。
4. お風呂でのぼせないようにご注意ください。脱水があると特にですが、入浴中に眠くなって浴槽内で寝てしまったり、血圧が下がって出られなくなったりして、最悪溺れることもあり得ます。脱水になって心筋梗塞などを起こす方もおられます。入浴前に家族の方に声掛けをすることや、入浴前後に水分を摂ること、いつでもお風呂の栓を抜けるようにしておくことが大切です。どうぞご留意ください。
5. 外に出ましょう。いくらコロナ禍といっても「換気をしてください」には変わりありません。人混みを避けることが大事なことであって、あまり人のいないところで外に出て日にあたったりすることや運動をすることは体のために良いでしょう。
6. 転倒に注意してください。どうしても寒くなるためこわばりやすくなります。また、着るものが分厚くなり、動きが鈍ります。さらには、雪など降ろう日には滑りやすくなります。十分転倒しないようご注意ください。
皆様、十分日常生活に留意いただき、どうぞご自愛くださいませ。