パーキンソン病。今回は「非運動症状」でございます。動作緩慢や震え以外に、一見関係なくみられるパーキンソン病の症状があります。まとめてパーキンソン病の「非運動症状」といいます。有名なものが「レム睡眠行動障害」といわれるものです。軽いものは、寝ている間に寝言を言う、大声で叫ぶ、などがあります。寝ている間は悪い夢を見ることが多く、隣に寝ている人をたたいたり、壁を殴りつけて骨折したりする方もおいでになります。もちろん治療薬はございます。ほかには「便秘」や「頻尿」です。頻尿はその名の通りお手洗いにすぐに行きたくなるという症状ですが、行きたくなると我慢しきれなくなる方もおいでになります。「過活動膀胱」といって、尿意に敏感になります。男性は前立腺肥大を合併していることもあり、泌尿器科に受診されることも多いです。ほかには「発汗異常」がございます。寝ていると汗をかいて何度も着替える、上半身にだけ汗をかく。あるいはまったく逆に「汗をかきにくくなった」という方もおいでになります。これらの症状は。「脱水」や「熱中症」の危険を伴うことがあり、注意が必要です。これもおいおいブログにまとめていきたいと思います。不眠やうつ症状もパーキンソン病ではよく見られます。これらはパーキンソン病の治療がはじまると改善する傾向がございます。うつ、不眠をお持ちのパーキンソン病の方は精神科を受診されておられることもございます。においや味覚が分かりにくくなる方もおいでになります。また、それらがパーキンソン病の最初の症状になっていることもあります。血圧の上下が激しく、人によっては起立性低血圧症という症状を呈し、血圧が下がって意識をなくす方もおられます。それぞれに治療法があります。ブログでは、それぞれの対処法や治療法につき、できうる限り解説して参りたいと考えます。